【GC-MSを用いた異臭分析について】
共同研究支援部
異臭の原因物質を特定するために、GC-MSを用いて、食品からの異臭分析を行いました。カビ臭がする食品を異臭品とし、カビ臭のしない正常品を対照品として、GC-MSで分析しました。試料をバイアル瓶に入れ、スクリューキャップで密封しました。その後、SPME法を用いてにおい成分を抽出・濃縮し、におい嗅ぎ装置を搭載したGC-MSで分析しました。
分析の結果、この食品からは異臭の原因物質の候補として2,4,6-トリクロロアニソールが検出されました。におい嗅ぎ装置を用いて、実際に官能評価を行ったところ、確かに2,4,6-トリクロロアニソールが検出された保持時間で、カビ臭のようなにおいを確認することができました。