5. Windowsファイアウォール

5.1 ファイアウォールとは

ファイアウォールとは、コンピュータとネットワークの間を監視する機能のことです。
悪意のある第三者がコンピュータに侵入しようとするのを検知し、遮断することができます。


しかし、コンピュータがネットワークにアクセスしようとした場合は監視していません。
そのため、スパイウェアやマルウェアによるネットワークへのアクセスを遮断することができず、情報漏洩を防ぐことができません。



5.2 [Windows ファイアウォール]とは

[Windowsファイアウォール]は、Windows XP SP2から導入されている機能です。
その機能をWindows Vistaでは強化して搭載しています。

Windows XPの[Windowsファイアウォール]は先述のように、ネットワークからコンピュータに侵入しようとする通信しか、監視及び遮断できませんでした。
しかしWindows Vistaでは[Windowsファイアウォール]の他に[セキュリティが強化されたWindowsファイアウォール]を搭載し、ネットワークからコンピュータへの通信だけではなく、コンピュータからネットワークへの通信も監視及び遮断することができます。
[Windowsファイアウォール]はネットワークからコンピュータへの通信だけですが、[セキュリティが強化されたWindowsファイアウォール]は、コンピュータからネットワークへの通信も監視し、場合によっては遮断することが可能です。
そのため、スパイウェアやマルウェア、ウィルスなどによる情報流出を防ぐことができるようになりました。
しかし、設定によっては通常の通信に影響を及ぼしますので、専門的な知識と注意が必要です。