デジタル化の背景・目的
「魅力と想像で喜びを分かち合い、新価値を創造する」を経営理念とし、これを実現するために平和電子は名古屋市で創業し、快適でのどかな日々をささやかに支え、33年が経ちました。身近なリフレッシュライフを支える、洗車機など大型機械やプラント。それらは「基盤とハーネス」という表からは見えない部品が動かしています。
人間でいう「脳と神経」にあたるハーネス。わたしたちはその1本、1本を精密な技術と無雑な丹精で紡いできました。手軽で価値のあるあたり前。直接手に触れ見られることはないけれど、人の温かみが作る機械とともにあんなことこんなことを叶えます。平和電子はこれからも、ちょっぴり控え目に、そして大胆に快適生活のお役に立ち続けたいと思っています。このためにデジタルデータとデジタル技術を最大限活用した経営を行うこととしました。商品構成は以下のように4つの事業を行っています。
1.制御盤の設計・製作
2.基板の設計・製作
3.ハーネス加工
4.電線の販売
デジタル活用の概要
インボイス制度と電帳法への対応を目的にIT 導入補助金が採択され、マネーフォワードクラウドを導入することとしました。
STEP1 マネーフォワードクラウドで蓄積可能なデータ(受注データ、発注データ、請求、回収、支払いデータ、経費、給与データ等)を徹底的に収集する。
STEP2 スプレッドシートを活用して顧客データ、案件管理データ、生産管理データ等を収集する。
STEP3 新規顧客リストやヒアリング内容の蓄積
STEP4 マネーフォワードのデータをスプレッドシートへ転送し反映する。
これによって、Google ドライブ上に受注→生産情報までデータ統合ができました。
STEP5 Google Forms による取得とスプレッドシートを連携して、収集閲覧されたデータを現場で活用できるようにしました。
STEP6 社員全員にデータを共有し、リアルタイムの更新を促すことができる環境が整い(これらのGoogle のツール類はまず無料版でスタートしました) 、活用できる組織風土を形成した。
DX は誰か1人が頑張ってもうまくいきません。社員全員で入力・活用を促進することが重要です。全社で徹底されないと意味がなく、最も重要であり最も難しいステップです。まずは社長から会社として DX の目的と目指すべき方向性を示し、社長が自らデータ化と活用を促していくことが重要です。
その際、役職者の方にまずは協力を促し、トップ層の姿勢を示していくことで促進していきます。
次に、データを活用して評価・表彰制度を組み合わせることで、社員にもメリットを感じてもらいます(マネーフォワードクラウドにこの機能があります) 。
このように、データ化、データ活用をする組織風土を形成していきます。
STEP7 データを経営の意思決定に活かす
データは収集するだけでは意味がありません。経営に活かしてこそデータの意味があります。意思決定に必要な情報を収集し、データを用いて意思決定し、売上・利益を増やして社員の給料や新規事業資金に還元していきます。