デジタル化の背景・目的
当社は、1974年に愛知県西尾市に地元モータースが出資しあってつくった、自動車業者のための民間車検センターです。主な業務はモータース等が持ち込む車(モータースの顧客の車)の車検整備、一般修理のほか、車検証の名義変更などの代書、代行業務、車検に付随する代理保険業務となります。
自動車業界は100年に1度の大変革期に突入し、「CASE」と呼ばれる、『Connect(IoT化)』『Autonomous(自動運転化)』『Shared & Services(カーシェアリングの浸透)』『Electric(EV化(電気自動車)の浸透)』の波が押し寄せようとしています。長年に渡り地域のモータースを支え、地域のカーライフを支えてきた当社は、次世代型自動車(EV、FCV、ASV)整備、車検事業に対応できるように大幅な設備改修を現在実施しています。それに合わせてデジタル活用も実施していき、DX戦略でも地域のモータースの先頭に立ちリードできるように、その一歩を進めることにしました。
デジタル活用の概要
DXへの一歩として、経理、給料システムのクラウドサービスの導入を実施しました。全自動車メーカーの対応ができ、乗用車からトラック、二輪車、特殊車両まで幅広い車種が整備可能な当社には、地域のモータースのかけこみ寺としての役割を果たしており、年間約6000台以上の整備を実施しております。そのため、事務作業も膨大となっています。今回の経理、給料システムのクラウドサービス化を実現し、効率化、ペーパーレスの推進、業務の標準化による新規採用者の育成期間の短縮、テレワーク化、電子帳簿保存法・インボイス制度への対応を実現しました。また、基幹システムへのデータ入力連携にも取組みました。基幹システムの機能改善、今後のリプレースも含めての戦略を策定することもできました。
顧客である地域モータースのかけこみ寺の役割をデジタル活用でも果たせるように、今回の導入の苦労した点などをまとめ、問い合わせに応えることができるようにしました。