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IT管理者お助けマニュアル>バックアップ>バックアップソフトウェア
3.3 商用バックアップソフトウェアとOS標準のバックアップ
   

 

  • OS標準のバックアップ
  • Linux標準バックアップ
    • tar、dd、dumpコマンドツール
  • 商用バックアップソフト
    • コンピュータアソシエイツ ARC Serve
    • ベリタス (Symantec) Backup exec etc・・

バックアップとRAID

・バックアップとサーバRAID構成の違い
  • バックアップ
    • データの消失、破損時に備えてデータのコピーをとっておくこと。
      • 消失前、破損前のデータがバックアップされていれば復旧できる。
  • RAID構成
    • 耐障害性、パフォーマンスの向上
      • 1台のHDDに障害が起こっても継続して運用できる。
大容量向けバックアップ構成

ネットワークバックアップ
既存のネットワークを利用し、ネットワーク越しにバックアップを行う手法。バックアップソフトと複数のメディアを扱えるライブラリ装置を組み合わせることで、ローカルバックアップではできないような自動化や拡張性が実現される。サーバ上のエージェントにより一カ所のサーバに集中バックアップしたり、プラットフォームごとにバックアップの設定を分けたり、HSMのようにサーバ上のアクセス頻度の高いデータを切り分けてバックアップする、といったインテリジェントな作業が 行える。
SAN(Storage Area Network )
サーバとストレージをファイバチャネルで接続したストレージ専用のネットワークのことを指す。ストレージ専用ネットワークのため既存のLANに影響を及ぼさない。1台のストレージを複数のサーバーで共有することができ、それぞれのサーバーが必要とする容量を割り当てることができる。さらに、ストレージの集中管理も可能。


バックアップ構成

バックアップ構成ごとのメリットデメリット

構成

メリット

デメリット

ローカル

構成が簡単
OS付属のバックアップ機能で十分対応可能

サーバごとにバックアップが必要

ネットワーク

複数のサーバで共有できるため、高速大容量なテープ装置に集約できる

構成が複雑
一般的に対象サーバごとにバックアップソフトウェアのライセンスが必要
OS付属の機能では、リモートサーバの完全なバックアップはできない

SAN

ネットワークに負荷をかけずバックアップが可能
バックアップソフトウェアの機能により、サーバに負荷をかけずにバックアップが行うことも可能
複数のサーバで共有可能なため、高速大容量テープ装置に集約できる

構成がかなり複雑で難しい(SAN構成でしか利用できない)構成が高価となる


SAN導入のメリット
    非効率的な「サーバごと」のディスク利用
  • 集中化されていないため、管理困難
  • データが分散して保存されていると、障害が起きる可能性が高い
  • ストレージ容量を拡張するためだけに追加のサーバーを導入する必要がある
    共有ストレージで統合した利用方法
  • サーバーの追加が容易
  • ストレージの統合が容易
  • ストレージ容量管理を統合
  • 動的なストレージ追加&データの複製


SANがもたらすメリット
ストレージ統合 ストレージを共有できるため、サーバーが個別のストレージを持つ必要がなくなる
サーバ統合 ストレージをサーバーから独立させるため、複数のサーバーを集約できる
バックアップ統合 テープデバイスを一元化し、集中的にバックアップ作業を行うことができる
ディザスタリカバリ 遠隔サイトへのミラーリングが可能で、災害時にもデータを保護できる
LANフリーバックアップ バックアップ時にLANを経由しないため、LANの帯域を圧迫することがない
出展:キーマンズネット 製品購入裏づけガイド

大容量データのバックアップメディア
大容量向けのテープ装置
オートローダ/ライブラリは、1つまたは複数のテープ装置と、 カートリッジに装備されたテープを自動的にテープ装置に出し入れする ロボットが一体型になったもので、対応したバックアップソフトウェアと組み合わせることにより、 メディアローティションを完全自動化することが可能です。

NAS Server (Network Attached Storage)
ネットワークに直接接続して使用するファイルサーバ専用機。
ハードディスクとネットワークインターフェース、OS、管理用ユーティリティなどを一体化した単機能サーバ(アプライアンスサーバ)で、記憶装置をネットワークに直に接続したように見えることからこのように呼ばれる。
ネットワークに接続されたほかのコンピュータからは、 通常のファイルサーバと同様、共有ディスクとして使用することができる。
ファイルシステムやネットワーク通信機能は最初から内蔵されているため、 システムへの導入や追加が容易で、異なる種類の 複数のサーバからのデータの共有も楽に行うことができる。
最近では製品ラインナップも増え単一ディスクのみの低価格製品から複数のディスクを備え、RAID機能やホットスワップ機能を持った製品まで幅広い製品の中から選択することが可能。

SAN(Storage Area Network )
前述のため割愛