何から守らなければならないかを知ろう
a. ウイルス対策項目
ウイルスはWebページ、ネットワーク上のファイル、電子メール、USBメモリ、不審なプログラムなどに潜んでいます。
パソコンをウイルス感染させないためには、
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- 不審なWebページやメールは開かない、不用意にネットワーク上のファイルやプログラムをダウンロードおよび実行しないようユーザ側が心掛けること
- パソコン側で行うべきウイルス対策がされていること
の2点が重要です。
本ページではパソコン側で行うべき対策についてご説明します。
これによりセキュリティを向上させ、ウイルス感染のリスクを下げることができます。
パソコン側で行うべきウイルス(ワーム含む)対策項目は以下の2点があります。
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- OSやアプリケーションのパッチプログラムの適用
OSやアプリケーションには脆弱性が存在する場合があります。
メーカー責任としてそのような脆弱性があった場合には修正プログラムを作成しなければなりませんが、いくらメーカーが修正プログラムを作成して配布をしても利用者がその適用を怠ってしまっていたら脆弱性の修正はいつまでたってもされません。
脆弱性が修正されないまま利用するシステムはウィルスやワームに感染したり、他人からアクセスされる脅威にさらされたシステムになってしまいます。
そのため、OSやアプリケーションの最新パッチプログラム(更新・修正プログラムのこと)の適用に努めましょう。 - ウイルス対策ソフトの導入
ウイルス対策ソフトはウイルスを検知し、駆除(削除)する仕組みを持ったアプリケーションです(下図参照)。
最新のウイルスを検知、駆除するためには最新のパターンファイルやウイルス検索エンジンと呼ばれるプログラムやウイルス検知データベースに追加する専用の情報をウイルス対策ソフトメーカーから入手する必要があります。
そのためには、-
- ウイルス対策ソフトのメーカーがパターンファイルや検索エンジンを提供しているバージョンであること
- ライセンス(ソフトウェアを使用する権利)契約更新の手続きを確実に行っていること
が必要です。そのうえで、
- インターネットに接続している環境または別途ウイルス対策ソフトウェアメーカーより最新のウイルス検索エンジンやパターンファイルを入手できる環境であること
が必要です。
A),B)は最新のウイルス検索エンジン、パターンファイルを入手する権利の為に必要な事項であり、C)はその権利を得た上でウイルス検索エンジン、パターンファイルを使用しているウイルス対策ソフトに適用するために必要な環境になります。
ウイルス対策ソフトが導入されていても最新のウイルス検索エンジンやパターンファイルが適用されていなければウイルス、ワームに感染するという脅威にさらされたシステムとなってしまいます。パターンファイルが最新の場合
パターンファイルが未更新の場合
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- OSやアプリケーションのパッチプログラムの適用
ウイルスは新種が次々と作られており、新種はOSやウイルス対策ソフトのパターンファイルが最新であっても検出できない可能性が高いです。
そのため、パソコンをウイルスに感染させないためには、上記で紹介した「パソコン側で行うべき対策」と「私たちユーザー側が意識してすべき対策」の両方を怠らないことが非常に重要です。