ITツールお助けマニュアル

【重要データの保管とセキュリティは万全?】

5.2 セキュリティ対策してますか?

今やみなさんの仕事になくてはならないPCですが、故障以外にコンピュータウイルスや不正アクセスなどのセキュリティリスクが常につきまとっていることをご存知ですか?

ここでは、PCのセキュリティ対策として欠かすことのできない「ファイアウォール」「ウイルス対策ソフト」について説明します。

・ファイアウォール設定していますか?

ファイアウォールという言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。ファイアウォールはネットワークの出入り口にあり、外部から内部ネットワークへのアクセスを制限することによって、ネットワークを保護するという性能を持ちます。
ファイアウォールはいわば、不正アクセスから社内LANを守るための防火壁です。ルールに適合したものだけが壁を通り抜けられます。ファイアウォールにより外部からの不正アクセスや攻撃を防ぐことができるのです。

ファイアウォールの設定は、「コントロールパネル」を起動し、
「システムとセキュリティ」>「Windows Defender ファイアウォール」>「Windows Defender ファイアウォールの有効化または無効化」から設定ができます。

では、ファイアウォールさえ設定していれば安全なのでしょうか?それは違います。
ファイアウォールはあくまで通信の正常性を調べるものであり、通信内容は調べません。郵便でいえば、宛先と送り主の情報が正しいかどうか調べるが、手紙の内容自体が安全かは調べません。
そこで必要となるのが「ウイルス対策ソフト」です。

・ウイルス対策ソフトって何?

前述したように、ファイアウォールだけでは十分にセキュリティリスクを防ぐことは難しいです。ウイルス対策ソフトを入れることで、ウイルス攻撃やスパイウェアといった外部からの攻撃を阻止してくれます。
代表的なウイルス対策ソフトを3つご紹介します。

①ESET(https://eset-info.canon-its.jp/
ESETの特徴は何といっても動作の軽さ。業務に支障をきたさず、ウイルスを検出することができます。
PCに負担をかけることなく快適に作業を行いたい方にお勧めです。
また、他のウイルス対策ソフトと比べて安価に手に入り、コストパフォーマンスにも優れているのもポイントです。

②Trend Micro Apex One™(https://www.trendmicro.com/ja_jp/business/products/user-protection/sps/endpoint.html
「ウイルスバスター」でおなじみのトレンドマイクロ社が企業向けに提供するウイルス対策ソフトです。
次世代AI技術を駆使した XGen(クロスジェネレーション)セキュリティによって、より高度な防衛力を編み出しています。
管理体制も整っているので安心して利用できます。

③McAfee MVISION Endpoint Security(https://www.mcafee.com/enterprise/ja-jp/solutions/mvision-endpoint-security.html
Windows にはセキュリティ機能として Windows Defender が標準搭載されています。
McAfee MVISION Endpoint Security はこの Windows Defender と連携することによって、より高度なセキュリティ対策を実現することができます。

ウイルスに感染すると大事なデータの漏洩や消失といった重大な問題が生じてしまう為、ウイルス対策ソフトを導入し、最新のウイルスを発見・駆除できるように常に更新するようにしましょう!

・即実施できるセキュリティ対策!

セキュリティとは何もソフト面だけではありません。
せっかくウイルス対策ソフトを導入していても、端末そのものを盗難されてしまっては元も子もありませんよね?
端末本体を盗難されてしまうと、中のデータも丸ごと持っていかれてしまいます。
これを防ぐために、セキュリティワイヤーでロックをすることで、デスクから持っていかれないようにすることができます。
また、デスクから離席する場合はパスワードロックを行い、他人からのPCの操作を防ぐこともできます。
簡単なことからセキュリティの対策は十分に可能です。
セキュリティ対策はご紹介したものがすべてではありません。
保護したい項目ごとに、対策方法も存在するのです。

  • ファイルへアクセスした人を特定する
  • ファイルを誰が、いつ更新したかを特定する
  • ファイルを暗号化し、外部からの閲覧を防ぐ etc…

それぞれに見合ったセキュリティ方法がありますので、まずは何を守りたいのか明確にする必要があります。
次項ではファイルの暗号化について触れたいと思います。